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Yuna.

2024 PRIZE

応募者のYuna.さんの作品は、「金継ぎ椿」です。金継ぎとは、漆と金粉を使って割れたり欠けたりした器などを修復する日本の伝統技法です。「金継ぎ椿」は、緋色の昭乗椿又は金魚葉椿を用います。花弁の縁と内側の所々に、歪に入る線を印刷します。この歪な線は、皿が割れた様子や、器のひび割れを表現しています。印刷する線は、金色で、あえて均等な太さではなく、ランダムに太細な線にします。この線は、金継ぎの線を表しています。
Yuna.さんは、祖父の家にある大きな椿の木を観察していて、咲き誇る椿の一つが日々の入るように破れたり、穴が空いていることを見つけました。それを見て、植物も、陶器と同様に金継ぎ等の手法でもとに戻すことができないかと考え、この「金継ぎ椿」を発明しました。このデザインの背景には、ただ一つしかない思い入れのある素敵な物を大切にするという日本人の精神と、完全ではない植物を愛でて美しいと感じる日本人の感性が息づいています。「ヒビの入った花瓶に金継ぎをするように、儚い植物にひとときでも長く美しさを保つひと手間」を大切にする世界観を、Yuna.さんは表現しています。金継ぎという日本の伝統技術と、印刷という新技術とを融合させた、「花を金継ぐ」という極めて独創性のある素晴らしい作品です。
Yuna.さんは、デザインが好きな学生です。大学の出版物のデザインを任されています。
実際に印刷した様子は、2025年春にSPECIAL FLOWER COMPANYで発表予定です。

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