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特許出願における図面添付のルールと電子申請に向けた画像編集の手順

8月28日
読了時間: 5分

読者の疑問:特許出願を電子申請する際、添付する図面画像にはどのようなサイズ規定やファイル変換、添付方法のルールがありますか。

回答:特許出願の図面画像は特許庁の指定する規定に合わせた形式やドット数に調整し、必要に応じてグレースケール変換を行った上で、文書作成ソフトウェアの「ファイルにリンク」機能を用いて挿入します。


01|特許出願における図面添付と電子申請の概要


特許出願では、発明の構造や構成を明確に説明するために図面を添付することがあります。電子申請を行う場合、紙で作成した図面をそのまま貼り付けるのではなく、特許庁が定める規定に従ったイメージファイルとしてデータを作成し、申請書類に組み込む必要があります。


図面添付の目的と基本的な役割


明細書の文章表現だけでは構造や関係性を伝えることが難しい複雑な構造物や制御構成などの発明では、図面を添付することで説明を補強します。提出した図面は明細書や特許請求の範囲とともに審査の判断材料となるため、不鮮明な画像や規定外の形式で提出することは避ける必要があります。


電子申請で求められるデータの前提条件


電子申請で用いられる書類作成ソフトウェアでは、取り込める画像形式やデータサイズに条件が設けられています。規定に合致しない画像が含まれていると、電子出願ソフトで送信前チェックを行った際にエラーが発生し、修正を行わない限り特許庁へ提出することができません。そのため、あらかじめ画像データの加工と正しい手順での挿入を行うことが求められます。


02|図面画像の規格と各種編集実務の手順


添付するイメージファイルは、使用する箇所や目的に応じた解像度やサイズ、色彩の指定が存在します。実務上での調整手順を確認しておくことで、円滑な書類作成が可能になります。


ドット数とデータサイズの調整


イメージは組み込む位置や用途によって利用できるサイズや形式が異なります。それぞれの規定サイズに対応させる必要がありますが、各種形式に適応できる標準的な最小サイズとして、ドット換算で1181×889ドットが挙げられます。

Windows環境でサイズを変更する場合は、イメージデータを「ペイント」で開き、ツールバーの「サイズ変更」機能を利用して数値を調整します。Mac環境では「プレビュー」で画像を開き、ツールバーの「サイズを調整」からドット数を指定して保存します。


グレースケールへの変換手順


図面画像は必要に応じてカラーからグレースケールへ変換する必要があります。OS標準の画像編集ツールを用いて手軽に作業を行うことができます。

Windowsの場合は、JPEGデータを「フォト」アプリで開き、「画像の編集」コマンドから彩度の設定値をマイナス100に変更して保存します。Macの場合は「写真」アプリでデータを開き、「編集」メニューの「フィルタ」から「モノ」を選択することでグレースケールデータへの変換が完了します。


03|文書ソフトへの図面添付と電子出願ソフト連携の注意点


作成した画像データは、文書作成ソフトウェアへ適切に挿入し、電子出願ソフトへ取り込める形式へと変換します。


「ファイルにリンク」機能による画像挿入


Microsoft Wordなどの文書作成ソフトウェアで申請書類を作成する際、画像を単純にドラッグアンドドロップや通常のコピーアンドペーストで貼り付けると、電子出願ソフトでエラーとなることがあります。

画像を挿入する際は、Wordの上部メニューにある「挿入」タブから「画像」を選択し、挿入したいイメージファイルを指定します。この時、ダイアログ右下の「挿入」ボタン横にある矢印をクリックし、「ファイルにリンク」を選択して画像を挿入してください。無償ソフトであるOpenOffice Writer等を使用する場合も、同様にファイルへリンクさせる形式で挿入を行います。


HTMLファイルへの変換と送信前チェック


申請書類の作成が終わったら、電子出願ソフトに取り込ませるためにHTMLファイル形式で保存します。Wordの「名前を付けて保存」機能を使用し、ファイルの種類で「Webページ(フィルター後)」を選択して保存することが推奨されています。

作成したHTMLファイルを電子出願ソフトの「出願」タブから「文書入力」機能で取り込みます。ソフトによる自動チェックが実行され、「送信前チェック【正常】」が表示されれば問題ありません。「送信前チェック【エラー】」が表示された場合は、指示に従って画像の設定や本文の不備を修正し、再度HTML保存からやり直す必要があります。


04|出願手続きを円滑に進めるための確認事項とご相談


特許出願における図面作成や添付作業では、形式上のミスによる手続きの遅延を防ぐために、事前に確認しておくべき事項があります。


実務上で確認すべきチェックリスト


1. 添付する画像データが指定のドット数や適切な形式に収まっているか確認する 2. 必要な画像についてグレースケール変換が正しく完了しているか確認する 3. 文書ソフトへの画像挿入時に「ファイルにリンク」コマンドを選択しているか確認する 4. 保存形式を「Webページ(フィルター後)」にして電子出願ソフトへ取り込んでいるか確認する 5. 送信前チェックでエラーが出ないことを確認した上でオンライン出願を実行する


初回相談のご案内


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監修


弁理士 下茂 力


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本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別案件に対する法的アドバイスを提供するものではありません。具体的な案件については当事務所へご相談ください。当事務所は本文書または本文書掲載の情報の利用によって利用者等に何らかの損害が発生したとしても、かかる損害については一切の責任を負うものではありません。

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